90人が新たな一歩 放送大学で入学者の集い

 放送大学和歌山学習センターの本年度第2学期の入学式に当たる「入学者の集い」が9月29日、和歌山県和歌山市西高松の和歌山大学松下体育館であり、学部と大学院合わせて19歳から78歳までの90人が新たな学びをスタートさせた。

 放送大学はテレビやラジオで授業を行う通信制大学。15歳以上で学ぶ意欲のある人なら誰でも無試験で入学でき、現在全国で約9万人が学んでいる。

 同センターの平田健正所長は「面接授業もあり、和歌山では『高野山学』『熊野学』など歴史や自然、文化、食べ物などを現場の人に直接学べ、大変人気。教員、職員とも力を合わせて皆さんを支援します。楽しんで有意義に学んでください」と歓迎のあいさつ。

 1学期の卒業生11人のうち、2人も出席。体験などを語り、同市の木村春美さん(72)は「学ぶことの喜びや楽しさを知り、『より勉強したい』と思わせてくれる場所でした。今後はできる範囲で、少しでも社会にお返しができれば」とにっこり。看護師として50年働いた後に学んだ中西村枝さん(83)は「難しい科目もあり、途中でやめようかと思うこともありましたが、先生に助けてもらいながら、意外に良い点数が取れて励みになりました」と話していた。

 この他、卒業生と新入生の交流会もあり、在学中の生活や学習科目について気軽に情報交換した。

歓迎のあいさつをする平田所長