年末の全国大会へ決意 高校駅伝、ラグビー

 年末に行われる全国高校総合体育大会の競技で和歌山県勢の活躍が期待されている。22日に京都市の西京極総合運動公園陸上競技場を発着地点に開かれる全国高校駅伝競走大会には、男子の智弁和歌山が初出場、女子の県立和歌山北が3年連続3回目の出場を予定。27日に東大阪市の近鉄花園ラグビー場、東大阪市多目的広場で開幕する全国高校ラグビーフットボール大会では、近畿大学付属和歌山が5年ぶり2回目の全国の舞台を踏む。

 県教育委員会と県高校体育連盟が主催する結団壮行式がこのほど、和歌山市の県民文化会館で行われ、選手が大会での活躍を誓った。

 県高体連の雜賀敏浩会長は「全国大会の雰囲気にのまれることなく、しっかり力を出し切ってもらいたい」とあいさつ。宮﨑泉県教育長は「ベストの状態で臨み、悔いのない試合をしてください」と呼び掛けた。

 選手を代表して各校の主将が決意を表明。智弁和歌山の橋本結登主将(3年)は「初出場で緊張もありますが、県代表としての誇りを持って頑張ります」と誓い、和歌山北の鈴木杏奈主将(3年)は「昨年までと違い、チーム全体の層が厚くなっており、一人ひとりに自信がついてきている。目標の8位入賞に向け、しっかりたすきをつなぎます」、近大和歌山の成瀬椋太主将(3年)は「支えてくださった方々に花園で活躍する姿を見せ、感謝の気持ちを示したい」と闘志を燃やした。

 県高体連から智弁和歌山の山崎寛太副主将(3年)にユニフォームが贈られ、和歌山北の松尾萌花選手(3年)が「感謝の気持ちと和歌山代表としての誇りを持ち、全力で戦います」と謝辞を述べた。

 創部3年目で県代表の座を勝ち取り、初めて都大路に挑む智弁和歌山。倉本健太監督(34)は、智弁学園(奈良)の選手として2年連続で出場したかつての経験を振り返り、「1区と2区を走ったが、大会のために京都の街を交通規制するので道が広く感じました。沿道の声援もすごく、他の大会と大きく違う。当時の経験を選手たちに伝えています」と話し、「県予選を勝ったことで選手に自信がついたと思います。けが人はおらず、選手の状態は良い。58チームが出場する中で真ん中の29位を意識し、県予選のタイムを上回りたい」と意気込みを示していた。

ユニフォームを受け取る智弁和歌山の山崎副主将