4カ月連続で景況後退 帝国データ1月動向
帝国データバンク和歌山支店がまとめた1月の和歌山県内景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は前月比1・1ポイント減の42・9と4カ月連続で悪化した。全国順位は前月の8位から11位に低下したが、近畿2府4県ではトップを維持した。
規模別では、大企業は50・0で横ばいだったが、中小企業は42・2(前月比1・2ポイント減)に悪化。業界別では製造業が40・0(同6・7ポイント減)と悪化し、非製造業は44・1(同1・4ポイント増)に改善した。公共工事の増加を背景に建設業の改善が目立った。
先行きの見通しは3カ月後が44・9(前月49・6)、6カ月後が45・8(同45・7)、1年後は45・2(同44・3)となっている。
同支店は、全国の景況感の低下より遅いものの、県内景況も2019年9月をピークに後退していると分析。先行きは、海外経済の不安や原材料の高騰、人手不足に加え、新型肺炎による経済活動の停滞も懸念され、明るい材料は少なく、「当面の県内景況は緩やかな悪化が続くものと予想される」としている。
調査は1月20~31日にインターネットで行い、対象97社のうち52社(53・6%)が回答した。