新型コロナの終息祈願 県護国神社で祭典

新型コロナウイルス感染症の終息を祈る鎮静祈願祭が3月29日、和歌山県和歌山市一番丁の県護国神社(林純弘宮司)で行われた。

感染拡大に伴い、外出自粛やイベント中止、店舗の営業時間の短縮などさまざまな影響が出ており、経済、社会で苦しい状況が続く中、不安を払拭(ふっしょく)しようと発足した「元気出していこらの会」(会長=平野眞幸浅川組運輸㈱社長)が主催。飲食業や宿泊業などの関係者約30人が参列した。

アルコール消毒液を設置し、参列者はマスクを着用。本殿は扉を開け放って換気するとともに座席の間隔を開け、感染予防に注意を払った。林宮司が流行鎮静を祈る祝詞を唱え、参列者が玉串をささげた。

林宮司は「祭神も恐らく祈りを聞き届けてくれた。長い闘いになるかもしれないが、日本人の誇りを持って難局に対応してもらいたい」、平野会長は「コロナウイルスの影響で先行きが不安な中、気持ちを明るく変えていきたいと思った。きょうの気持ちを大事に一人ひとりができる予防策をしていきたい」、呼び掛け人の門博文衆院議員は「新型コロナウイルスに対し、いろいろな対策が考えられているが、経済と社会の仕組みが壊れかねない状況になっている。健康に注意し、経済をどうやって守っていくかに取り組み、この災いを克服することを祈っていきたい」とあいさつした。

宮司と共に参列者が祈りをささげた

宮司と共に参列者が祈りをささげた