定期予防接種は早めに 和市保健所呼び掛け

和歌山市保健所では、子どもの定期予防接種を遅らせず受けるよう呼び掛けている。

定期予防接種は11種類あり、生後2カ月から受け始める。種類によっては数カ月空けて複数回の接種が必要なものもあり、誕生月別に予防接種スケジュール表を参考にしながら接種を進める。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い予防接種のために、子どもを連れて病院に行くことに不安を感じ、接種を控えようとする動きが全国的に見られたが、同保健所保健対策課の担当者によると、同市では乳幼児における定期予防接種については接種控えの傾向はなく、例年通りスケジュールに合わせ接種を受けているという。

ただし、就学前に接種するMRワクチンなどは、去年とことしの4月で比較すると、484件に対し339件と接種件数が減少している。原因としては、MRワクチンなどは接種期間が1年間と長いため、コロナ禍を避け別の時期にと様子を見ていることが考えられるという。

予防接種は基本的に事前予約が必要で、一般の受診患者と別の時間帯に受けられるよう工夫している病院もある。担当者は「第2波の懸念もあり、インフルエンザの時期が始まる前の体調が安定しやすいこの時期に、早めの接種をお願いします」と呼び掛けている。