命を救う応急手当 学生消防団が知識学ぶ

救急医療週間(6~12日)の11日、和歌山県紀の川市西三谷の近畿大学生物理工学部のキャンパスで心肺蘇生法の訓練が行われ、学生消防団員がいざというときの対応を学んだ。

参加したのは教職員と学生の約10人。同団で応急手当普及員の中道芳正部長と藤森房信副班長が学生に指導した。

学生は救急車が到着するまでの処置として安全確認や119番通報、AED(自動体外式除細動器)の依頼、胸骨圧迫、電気ショックを与えるAEDの使い方を学んだ。

胸骨圧迫では、両手を重ねて胸の中央にある胸骨の下半分を1分間に100~120回の速さで約5㌢沈むように圧迫、「強く、速く、絶え間なく」と指導を受けた。

中道部長は「一昨年の12月に近畿大学の院生がアルバイト中に胸骨圧迫をして一命を救う事例があった。知識を付ければできるので、しっかりと学んでもらいたい」と話した。

指導を受けながら胸骨圧迫をする学生㊧

指導を受けながら胸骨圧迫をする学生㊧