アルネ・ヤコブセン展 和歌山市民会館で

デンマークを代表する建築家・デザイナーのアルネ・ヤコブセンの名作が並ぶ「アルネ・ヤコブセン展」が10月5日まで和歌山県和歌山市屏風丁の市民図書館で開かれている。

アルネ・ヤコブセンはデンマーク国立銀行の設計や成形合板のセブンチェアなどのデザインで知られている。市民図書館が主催し、展示品はデンマークの家具ブランド「フリッツ・ハンセン」の日本支社が提供。同市吉田の家具店「&Room」が協力。

館内では年代別の作品と、ヤコブセンが内装から家具までデザインしたSASロイヤルホテルの家具の25種類83点を展示。ホテルのレストランのために作ったジラフチェアのプロトタイプといった貴重なものから、新しい技術を家具作りに応用したミッドセンチュリーデザイン時代のセブンチェアやアリンコチェア、晩年の直線的デザインが特徴的なオクセンチェアなど、代表作とともにデザインの歴史が分かる展示となっている。

SASロイヤルホテルは2年前にリニューアル。開業時に使われた復刻品と現在使われているベルベット生地のチェア、スクラップ記事も展示。

1階の蔦屋書店、スターバックスコーヒーではカフェスペースにアリンコチェアを配置。実際に座ってお茶や読書ができる。フリッツ・ハンセンの雑貨も販売。また、チラシを&Roomに持参するとアルネ・ヤコブセン展の図録がもらえる。

同館の山本剛揮統括マネージャー(30)は「地元の事業者と共に企画し、図書館だけではできない展示になった。インテリアと一緒にデザインの裏側や文化にもふれてもらえたら」と話している。

問い合わせは同館(℡073・432・0010)。

セブンチェアなどのデザインの歴史も分かる

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