希少な南国の果物 ホワイトサポテ豊作

中央アメリカやメキシコ原産のトロピカルフルーツ「ホワイトサポテ」を育てるのは、和歌山県海南市下津町の橋爪道夫さん(69)。ことしは豊作の年で、橋爪さんは「子どもや高齢者も食べやすい。多くの人に知ってもらい、味わってもらえればうれしい」と話している。

ホワイトサポテは表面が緑色で、中は生クリームのような白い果肉が特徴。糖度は20度以上と非常に甘く、バナナや平種柿、マンゴーをミックスしたような風味があるという。

県出身の農学博士、米本仁巳さんに技術指導を受け、南国果樹の栽培を始めたのをきっかけに約30年、ホワイトサポテの栽培を続けている。

果皮を手で軽く握ってふわっとした軟らかさを感じたら食べ頃。酸味はなく、冷やしたレモン果汁やヨーグルトをかけて、スプーンで実をすくって食べるのがお勧めだという。また「木になるアイスクリーム」と呼ばれ、軟らかくなった果実を冷凍すると風味はそのままでシャーベットにもなる。

橋爪さんは「ホワイトサポテは生産農家が少なく珍しい。ぜひ食べてみて味を楽しんでほしい」と話している。

農園のホームページやインターネットで購入できる。詳しい問い合わせなどは橋爪農園(℡073・492・1169)。

ホワイトサポテを収穫する橋爪さん

ホワイトサポテを収穫する橋爪さん