老朽化の小学校給食施設 浮島議員ら視察
和歌山市立小学校の給食施設の老朽化の状況を視察するため、浮島智子衆議院議員(公明党)、文部科学省の山﨑雅男文教施設企画・防災部長らが23日、楠見小、野崎小の2校を訪問した。
近年の給食施設は、床に水を流さず乾いた状態で調理や洗浄作業を行う「ドライシステム」が採用されているが、水を流す方式の古い施設は細菌やカビが増殖しやすく、衛生管理に注意を要する他、空調がないために高温多湿の状態となり、調理員にとってつらい労働環境になってしまうなどの課題がある。市内には給食施設が老朽化した学校が複数あり、改善に向けて現状を見てもらおうと、尾花正啓市長が浮島議員に要請し、今回の視察が実現した。
野崎小の給食施設は、市立小で最も古い1956年度の完成で、楠見小も64年度の完成から60年近くが経過。両校を訪れた浮島議員、山﨑部長らは、尾花市長と共に校長や調理員らの説明を受けながら施設内を視察し、その後市役所で意見交換した。
尾花市長は「児童に安全な給食を提供し、調理員の体調管理の面からも改善が必要。実状を知ってもらい、予算措置などの支援を検討してもらいたい」と話していた。