来年4月の開設が正式決定 県立医大薬学部

和歌山県と和歌山市は27日、県立医科大学薬学部の開設時期が来年4月に決定したことを発表した。今月23日付で文部科学大臣の設置認可を受けていた。

同学部は和歌山市七番丁の旧市立伏虎中学校跡地に開設され、薬学科が設置される。修業年限は6年で入学定員は100人。学部長には太田茂同大教授の就任を予定している。

同大の宮下和久学長は27日付で「開設が決定したことを大変うれしく思うと同時に安堵しています。指導的役割を果たす薬剤師を養成し、創薬研究や臨床研究の活性化を図ることにより、保健・医療・福祉の充実に貢献します」とのコメントを発表した。

仁坂吉伸知事は27日の定例記者会見で「薬剤師は県内に需要がいっぱいある。薬学を志す人にとっては大変な朗報ではないか」と述べ、「和歌山市は街の真ん中がさびれた感がある。学生や教職員の方が集まることで街のにぎわいや中心市街地の活性化に大変貢献するのではないか」と期待を寄せた。

 

薬学部への期待を語る仁坂知事