80代男性死亡21人感染 施設でクラスターも
和歌山県は14日、県内で新たに幼児~90代の男女21人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。一日の新規感染者数としては今月7日と共に過去最多となる。県内の累計感染者は819人となった。16人が退院し、14日午後1時時点で120人が入院している。また、兵庫県在住で県内に入院していた80代無職男性が13日亡くなったことも発表した。
亡くなった男性は家族の仕事の関係で来県。12月26日に38・2度の発熱、せき、呼吸困難などが現れた他、転倒し医療機関に救急搬送された。27日に陽性が判明。29日に病状が悪化し、今月10日には呼吸不全に。13日午後に死亡が確認された。
保健所管内別の感染者は、和歌山市14人、海南1人、橋本1人、田辺1人、湯浅4人。和歌山市の感染者は、20代無職女性、50代介護事業所職員女性、20代介護事業所職員女性、80代無職女性、90代無職女性、80代無職男性、10代無職男性、10代会社員男性、50代医療機関職員女性、40代会社員男性、40代アルバイト男性、20代パート職員女性、20代会社員男性、20代会社員女性。
介護事業所の職員は和歌山市の「シルバーハイム新在家」に勤務。同施設ではすでに利用者2人の感染が発表されており、新たに職員2人、利用者3人の感染が判明。感染者は7人となり、県は県内19例目のクラスター(感染者集団)に認定した。
海南保健所管内の感染者は、紀美野町役場に勤務する40代女性。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は14日県庁で記者会見し、「酸素投与が必要な人や高齢の人の感染が増えている。今が大事な時。より一層の感染予防対策にご協力いただきたい」と呼び掛けた。