全国2例の立体涅槃群像 15日了法寺で公開
和歌山県和歌山市坂田の日正山了法寺(小林慈享住職)で15日、年に1度の釈迦堂および立体涅槃(ねはん)群像の開帳が行われる。立体涅槃群像は釈迦の入寂の様子を描いた涅槃図を仏像群で表現したもので、全国で二つの寺しか所有していないといわれるほど珍しい。多くの涅槃図は絵図曼荼羅で表現されており、仏像群によるものは希少価値が高いとされる。
同寺は、紀州徳川家初代藩主・徳川頼宣の義兄にあたり、同家の家老を務めた三浦為春が、父母の精霊を弔うために建立して以降、「坂田のお釈迦さん」として親しまれている。当日は市語り部くらぶが終日、境内で歴史案内を行う予定。
また、一年でこの日限りとなる涅槃群像の金文字御朱印の授与がある他、ことしから4年単位で特別紙を変更しながら一巡予定の釈迦堂四種御朱印もあり、各先着200枚ずつ授与を行う。ことしの特別紙は阿修羅像。
当日は、境内の釈迦堂で午前10時、午後2時からの2回、般若心経お唱えがあり、午後3時からは本堂での法話も行われる。また、午前10時から午後4時まで手作り作家や飲食店らによる「手作りマルシェ」を開催する。
問い合わせは同寺(℡073・471・1376)。