ご当地スポーツ飲料 岩出の2社が開発
県産のハナビラタケと梅酢を使った県内初のご当地スポーツ飲料「アルガウォーター」が誕生した。㈲セレネ(岩出市中島、岡本泰宏代表取締役)と㈱紀ノ國フーズ(同市西国分、林定男代表取締役)が共同開発し、販売を始めている。県産素材を生かした商品として、県のPRとともに内外に広く発信していく。
両社で県をアピールするための商品づくりを考える中、来年開催の「紀の国わかやま国体・大会」に向けて県産素材にこだわったスポーツ飲料を発案。わかやま中小企業元気ファンドの助成を受けて、昨年7月から試作を繰り返し、ことし7月に完成した。
アルガとはサンスクリット語で、閼伽(あか、功徳水)と呼ばれるもの。善い行為には優れた結果を招く力があるとされ、8つの功徳がある「価値ある水」を意味している。日本を代表する仏教の聖地・高野山の麓の地下水を使用していることから「アルガウォーター」と名付けた。両社は「インドでは古くから、来客をもてなす際に水が用意された。『アルガウォーター』は紀州の『おもてなしの水』です」と話す。
原料には、多くの栄養素を含む橋本市高野口町産のハナビラタケと、みなべ町産の塩分をゼロ近くまで取り除いた脱塩梅酢を使用。疲労回復を促す梅酢のクエン酸と、その効果を高めるハナビラタケのアミノ酸が配合されている。カロリーはゼロ。口に含むと梅の香りが広がり、甘さと酸味がほどよく組み合わさった、後味さっぱりの飲みやすいスポーツ飲料に仕上げている。
商品は現在、両社で取り扱っており、土産店などの取引先で販売する他、県内のスポーツチームとの協力も進めていくという。
セレネの岡本代表取締役は「和歌山をアピールしたいという思いから作った。完成できて良かった。一人でも多くの人に飲んでいただければ」、紀ノ國フーズの林代表取締役は「オール和歌山素材の商品として、スポーツ飲料業界で名を広めていきたい」と話している。
500㍉㍑250円(税込)。問い合わせはセレネ(℡0736・69・5555)、紀ノ國フーズ(℡0736・63・5289)。