【AR】きい探訪⑮~由良町~

 今週は、デモンストレーションスポーツのウォークラリーが行われる由良町を紹介したい。

 由良町は人口約6000人の町。金山寺味噌、しょうゆ発祥の地とされ、町西部にある興国寺の開祖・心地覚心(法燈国師)が、中国(宋)の金山寺から持ち帰った味噌を醸造し、周囲に広まったのが始まりとされている。しょうゆは醸造の過程から出る「たまり」に由来する。

 山地ではミカンの栽培が盛んで、極早生品種の「ゆら早生」は昭和60年に町内で生まれた新品種。一般的に極早生ミカンの糖度は10度前後であるが、ゆら早生は10度から13度程度と甘みが強い。また、内包の皮が薄く食べやすいことが特徴。国体が開催される10月前後に食べ頃を迎えるので、ぜひ賞味いただきたい。

 一方、海辺には〝日本のエーゲ海〟とも称される県立白崎海洋公園が魅力の一つ。その名の通り、白亜の岩壁が特徴で、約2億5000万年前にできた太古の石灰岩で形成されている。国道42号から西へ約7㌔に位置し、24時間利用可能な「道の駅」を併設。自然の景観が豊かで、気軽に立ち寄れるお勧めのスポットだ。

 また、園内には、ダイビングが楽しめるクラブハウスの他、オートキャンプ場やログハウスなども完備。キャンプ用品のレンタルがあり、食材は道の駅で調達できるなど、マリンレジャーの拠点として充実。

 風光明媚(めいび)で自然・味が豊かな由良町へぜひ。
       (次田尚弘/由良町)

県立白崎海岸公園

県立白崎海岸公園