ハモ料理の試食会 地域活性プロジェクト
海南市の下津湾で捕れたハモなどを活用して、地域活性化を目指す「鱧の街・菓子の街海南プロジェクト実行委員会」(委員長=新谷武一・市観光協会長)は5日、同市のわんぱく公園でハモ料理の新メニュー開発と商品化に向けた試食会を開き、意見交換した。
戸坂漁港で歴史のあるハモ漁と、お菓子の神様を祭る下津町橘下の「橘本神社」に注目し、ハモと菓子で地域活性化を考えようと、ことし4月に市内の飲食店や菓子店などで実行委を発足。ハモグループ、菓子グループに分かれ、市内の飲食店などと協力して販売できる商品の開発などを進めている。
ハモグループは先月、市立海南下津高校でハモ料理の講習会を開き、ハモ料理の可能性を学習。今回の試食会には9店舗から20品が提案された。集まった実行委員ら約20人は、若者にも受け入れられやすいように考えられたバーガーやたこ焼きをはじめ、巻き寿司といった試食品を味わい、商品化に向けて意見を交わし合った。新谷委員長(72)は「ハモの高級なイメージを変え、市民が気軽に手を伸ばせる商品を考えたい。観光客にも親しんでもらえる商品をつくり、地域活性化につなげていきたいですね」と話していた。