畠山愛理さん新体操教室 住友生命事業で

 新体操日本代表・フェアリージャパンで活躍した畠山愛理さん(23)を講師に迎えた「親子体操教室」が15日、和歌山県和歌山市のノーリツアリーナ和歌山で開かれた。住友生命保険相互会社(橋本雅博社長)による、健康増進をテーマにした新たな社会貢献事業の一環で、小学生の親子40組約80人が、トップアスリートと交流しながら爽やかに汗を流した。

 本年度で創業110周年を迎えた同社の記念事業「スミセイバイタリティアクション」の取り組み。「たいせつな人とカラダ動かそう」をコンセプトに、大切な人と一緒に運動することで、より健康に、幸せになってもらおうと、全国110カ所でトップアスリートが指導する親子スポーツイベントを開く。県内では初開催となった。

 畠山さんは中学3年生で新体操日本代表となり、2012年のロンドン五輪で団体7位、15年の世界選手権で団体種目別リボン銅メダル、16年のリオデジャネイロ五輪で団体8位の成績を残し、同年で現役を引退した。

 体操教室では、同社の水谷豊和歌山支社長のあいさつに続き、新体操のボールを手に畠山さんが参加者の前に登場。幼い頃に母親に連れられてさまざまなスポーツイベントに参加したことが新体操との出合いにつながった自身の経験を紹介し、「皆さんもいろいろなスポーツを楽しんでください」と呼び掛けた。

 体をほぐすため、まずは全員が「だるまさんが転んだ」で遊んだ。畠山さんの手からボールが離れている間だけ移動できるというオリジナルルールで、参加者はボールを投げたり転がしたりする畠山さんの動きをよく見ながら、素早く移動して体を温めた。

 柔軟体操の後は、ボールとフープを使って新体操の基本の動きや技を体験。畠山さんによる試技の披露もあり、柔らかく美しい技に参加者は驚きの声を上げ、見入っていた。

 教室を終えた畠山さんは「お父さん、お母さんが積極的に動いてくれて、子どもたちも笑顔で参加してくれていたので良かったです。このスポーツは合う、合わないは実際に行わないと判断できないと思います。これから、どんなスポーツに進んでもいいのですが、きょうの経験が少しでも生きてくれればうれしいです」と話していた。

子どもたちと一緒に柔軟体操する畠山さん

子どもたちと一緒に柔軟体操する畠山さん