国際芸術写真連盟日本代表に 海南文化協会の花畑さん
海南文化協会会長で国際芸術写真家の花畑重靖さん (72) =同市船尾=の国際芸術写真連盟 (FIAP) 日本代表と、 日本国際写真連盟 (JIPF) の総本部会長就任を祝う祝賀会がこのほど、 同市の料亭美登利で開かれた。 同協会の会員ら約50人が参加し、 花畑さんを盛大に祝った。
花畑さんは中学、 高校の頃から写真撮影が好きで、 40~50年前、 日本舞踊をする少女と花を一緒に撮った作品 「檜舞台に花を添え」 が、 同協会主催の撮影会で入賞。 当時の新聞に掲載され、 うれしかった思い出がある。 これをきっかけに写真に熱心に取り組むようになった。 昭和62年ごろ、 朝日を背景にオートバイが飛んだところを押さえた作品 「ジャンプ」 で朝日写真展の朝日大賞を受賞し、 代表作になった。
花畑さんならではの作品は、 「クラゲ」 を間近から撮った写真。 海を優雅に泳ぐ神秘的な雰囲気やカラフルな色合いなど、 「誰にも真似できない」 と好評だ。 中判フィルムカメラを愛し、 シャープに撮れるようレンズの光量をいっぱいに絞り、 離れたところからストロボを使うのがこつだ。 「クラゲは目で見ても、 細かいところまで普通は分かりません。 写真でとらえてこそその魅力が発揮されるのが面白い」 と語り、 「写真でなければ表現できない作品を撮る」 といつも心掛けている。
「FIAP」 は、 昭和25年に創設された国際写真連盟組織。 37年にユネスコに正式に承認を受け、 世界で唯一写真を媒体に国際交流を行うことを目的としたNGO。 アメリカ、 ヨーロッパ、 アジアなど81カ国の写真連盟が参加し、 年間200以上の写真展を開いて異文化交流を行っている。 日本代表の任期は2年。
「JIPF」 は、 同59年に日本で初めて唯一、 FIAPから公式に承認を受けた写真連盟。 写真を通じて国内のプロやアマ、 写真クラブなどと共に国際交流を行う。 FIAPの日本代表が総本部会長を兼ねる。
また、 花畑さんは平成15年には、 日本で13番目となるFIAPの 「認証称号」 エクセレンスFIAPを取得。 国内・海外・国際写真サロン (FIAP公認審査員) を務めるなど多忙を極める。
来年7月には、 京都市立美術館でFIAPの公認を受けた日本初の国際写真公募展を主宰する。 審査委員長も務める。
花畑さんは 「プロアマ問わず参加でき、 集まる作品数も未知数です。 ぜひ成功させたい」 と意気込んでいる。