児童遊園土地購入の議案否決 和歌山市議会常任委
和歌山市が市議会9月定例会に上程していた議案 「土地賃貸借契約締結等請求調停事件の和解」 について、 議案を付託された経済文教委員会は26日、 採決を行い、 反対多数で否決した。 30日の本会議に諮るが、 否決される見通しが強いとみられる。 議案が常任委員会で否決されるのは平成14年12月議会の 「職員給与条例の一部改正案」 以来8年ぶり。
同事件は、 同市中筋日延字薮裏の 「中筋日延児童遊園」 (342平方㍍) が私有地だったため、 元の所有者からこの土地を購入した現在の所有者 (堺市の男性) が、 市に対して遊具の撤去を求めていた。 市は民事調停での和解を受け入れ、 同土地を530万1000円で買い受けることを明らかにし、 議会の承認を求めて上程した。
同委員会では、 委員から 「公園は住宅地造成事業に関する法律の規定で、 開発行為完了の次の日から市に帰属していた。 公園は元来、 市の所有だから、 すでに和解すべき論拠がない」 と反対の立場から討論があった。