和歌山労働局特別相談まとめ 台風12号
和歌山労働局(神田義宝局長)は4日、 台風12号で甚大な被害を受けた紀中・南地域の労働基準監督署などに先月8日に設置した特別相談窓口に寄せられた相談件数が9月30日現在、 187件だったと発表した。
窓口は、 御坊や田辺、 新宮の3労働基準監督署と、 御坊、 田辺、 新宮、 串本出張所の4職業安定所(ハローワーク)に設置。 相談の内訳は、 賃金や休業、 解雇など労働条件に関するものが55件、 雇用保険特別措置など雇用に関するものが132件。 台風直後には 「休業」 や 「雇用保険特別措置」 に関する相談が多かったが、 日を追うごとに、 「解雇・雇い止め」 に関する相談が増加傾向にあるといい、 今後も休業の長期化や事業廃止などに伴う、 解雇・雇い止め、 賃金不払いなどの相談が増えるとみられている。
また、 同局では台風発生以降、 一時的に離職し、 再雇用される予定の労働者74人(同日現在)に雇用保険失業給付を支給する特別措置を行うなど雇用の維持、 再就職支援なども実施。 この他、 災害復旧工事の労働災害を防止するため、 今後、 労基署と施工業者などでつくる災害防止協議会を設置したり、 集中的な監督指導、 パトロールなども行う。