準新報賞に野口さん 和歌山弁俳句・川柳大会

 わかやま新報主催の第22回和歌山弁俳句・川柳大会の選考会が6日、 本社で開かれ、 応募者276人583句の中から準新報賞に紀の川市の県立粉河高校2年生、 野口絢未さん(16) の作品が選ばれた。 奨励賞は和歌山市の松尾和香さん(75) ら8人。 表彰式は10月中旬に予定している。

 大会は、 和歌山弁俳句・川柳づくりを通じてふるさとの言葉の良さを知ってもらおうと開いている。 俳句は無季・自由律もOKで、 同市を中心に毎年多くの作品が寄せられている。

 選考は貴志川俳句会主宰の髙瀨昌宣氏、 和歌山信愛短大准教授の三浦雅樹氏、 本社社長の津村尚志があたった。 入賞句は次の通り (選評は近く紹介予定)。

 準新報賞 (俳句)
祖母の味あんばいできたでいわし汁
 粉河高校2年、 野口絢未
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 奨励賞 (俳句)
たんぽぽはわたぼうしつけたびにでら
 西貴志小学校3年、 中谷勇斗

かわいそうまくれて泣く子見てるだけ
 粉河高校3年、 宇治恵美
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みずせったはだかの足に夏が来た
 粉河高校3年、 宮下幸子
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もじけたや古なったなれいどう庫 (一部添削)
 日高町、 大土葉月    ◇
なつかしいおんしゃと過ごした幼い日 (一部添削)
 和歌山市、 土井紫帆
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ここらええ涼やかな風秋の空
泉佐野市、今村美貴
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 奨励賞 (川柳)
やすらぎの暮しもじけた土石流
 同市、 松尾和香
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文句たれ仏になって受けてやる
 和歌山市、 山根めぐみ