3社殿の改修完成 名手八幡神社で正遷宮

 3社殿の改修工事が完成した紀の川市穴伏の名手八幡神社 (金尾義道宮司) で8、 9の両日、 工事で仮殿に移っていた神様が戻ったことを祝う 「正遷宮」 が行われた。

 同神社の丹生、 八幡、 天満の3社殿は平成20年6月に県の重要文化財に指定されている。 今回は事業費6000万円をかけて約1年前から、 3社殿を中心に檜皮 (ひわだ) ぶき屋根、 壁画、 内張の改修を行った。 同市名手市場の植田塗装店などが関わった。

 宵祭り (9日) に拝殿内で行われた式典では、 ともに剣道教士7段の重黒木哲郎さんと千羽洋さんが日本剣道形を奉納、 表千家の東福太郎さんが献茶し、 厳かに行事が進んだ。 本祭り (10日) の餅まきには延べ約1000人が来場し、 盛大に行われた。 金尾宮司 (70) は 「地域の方の信心深さに感謝しています。 今後も神社を後世に残すため守っていきたい」と話していた。