行列や売り切れも 「城下町バル」にぎわう

 和歌山市の飲食店を食べ歩く初めてのイベント 「わかやま城下町バル」 (同実行委主催) が15日、 JR和歌山駅やぶらくり丁周辺などで開かれた。 マップを片手に店を決めているグループの姿が市街地のあちらこちらで見られ、 行列ができる店や、 あっという間にバルメニューが売り切れる店もあった。

 この日は、あいにくの雨になり、一時は激しく降ることもあった。一部の店ではランチタイムから営業を開始。本町の複合商業施設フォルテワジマに入る寿司店「きし田」は、通常の土曜日の来客数のほぼ倍に当たる昼89人、夜120人の来客があったという。岸田将光店長(49)は「午後8時ごろにネタがなくなってしまった。初めてのお客さんが多かったと思うので、店のことを知ってもらうきっかけになった」と笑顔。

 鶏の骨付き肉をバルメニューとして提供した 「釜焼鳥本舗おやひなや」(雑賀町) は、 店内に待つ客であふれた。 市内から来た40代の女性2人は 「友人のブログでバルを知った。 まずはここに来ようと思っていた。 むちゃくちゃお得やね。 バスもあるし、 頑張って4軒ハシゴするわ」と上機嫌で話していた。

 実行委によると、3000枚用意したチケットは2000枚以上売れたという(17日午前現在集計中)。予想以上の来客があった店は、メニューが売り切れて通常より早く閉店することもあった。巡回バスも10時ごろまで、ほぼ満席状態が続くなど人気だった。

 実行委は、「バル、楽しいでしょ? これからも続けたいですね」と話している。