奨励賞の4人を表彰 和歌山弁俳句・川柳大会

 「第22回和歌山弁俳句・川柳大会」 (和歌山新報社主催) の表彰式が18日、 和歌山市福町の本社会議室で行われ、 奨励賞に輝いた中谷勇人君ら4人に津村尚志社長から表彰状と副賞が贈られた。

 津村社長は 「新報賞はなかったが、 選ばれた人の作品は優秀であることは間違いない。 心に優しい方言を大切にしたいと始めた大会。 今後も皆さんに頑張ってもらいたい」 とあいさつ。 選考人を代表して、 髙瀨昌宣さんが 「ことしは学校からの応募が多かった。 若い人は新しいことを多く発見する。 今後も新しい和歌山弁をつくり出してもらいたい」 と激励した。

 表彰式後には選考人の髙瀨さん、 信愛女子短期大学の三浦雅樹准教授と入賞者らで選評を含めた座談会があった。 過去3回の受賞を経験している松尾和香さん (75) の作品 「やすらぎの暮しもじけた土石流」 について、 松尾さんは 「古座川町出身なので水害の後、 心配になり地元に行った。 一人暮らしの人が多い中、 大自然の試練として与えられるには立ち直るのが大変。 自分に重ねて作った」 と説明。 三浦准教授は 「川柳は面白さを狙うことが多い。 こんなに厳粛な気持ちになったのは初めてだ」 と話していた。