有田みかんが空を飛ぶ トルコ航空、全日空で提供

 関空―インスタンブールを運行するトルコ航空の機内サービスで、 和歌山県産のみかんジュースの提供が始まった。 提供されるのは、 早和果樹園(有田市宮原町)の 「味まろしぼり」 だ。 有田みかんを100%使い、 味の濃厚さが魅力。

 トルコと和歌山の関係は、 1890年のエルトゥールル号遭難事件に始まる。 遭難したトルコ人を救出した和歌山の人への恩が語り継がれ、 イラン・イラク戦争の際、 トルコ航空は日本人の救出に携わった。

 トルコ航空は、 質の高い機内食が評判で、 ビジネスクラスには 「フライング・シェフ」 が搭乗し、機内食に腕をふるう。 海外の航空会社が、 国産のみかんジュースの提供をするのは今回が初めてであるという。 世界三大料理の一つに数えられるトルコ料理と共に提供される「味まろしぼり」は、どのような味を醸し出してくれるのだろうか。

 11月からは、 同じく早和果樹園が販売する 「味一しぼり」 が、 全日空の国内線の機内サービスで提供される(有料)。 期間は1カ月間。 「味一しぼり」 は県優良県産品(プレミア和歌山)に推奨されている。
機内で提供される「味まろしぼり」(県提供)

  「和歌山らしさ」 「和歌山ならでは」 の視点で生産・製造された自慢の味が、 世界中の空を飛び交うことで、 和歌山県の認知度やブランド力の向上につながってほしい。   
 (岸村敏充/大阪)