大桑会長に秩父宮賞 和歌山陸協
陸上競技の普及・振興に貢献したとして、 和歌山陸上競技協会会長の大桑育嗣氏(69)※=㈱オークワ会長兼CEO=に秩父宮章が贈られた。 大桑氏は平成13年の会長就任以来、 青少年育成、 競技力向上をはじめ、 トップアスリートを迎えての日本グランプリ和歌山大会や和歌浦ベイマラソンなど、 各大会を通して市民に陸上競技の魅力をアピール。 任意団体だった協会の組織改革を図るなど、 多方面にわたって陸上競技の発展にリーダーシップを発揮した。 ※つちへんに育
同協会関係者では、 ベルリン五輪棒高跳びの友情のメダルで有名な故西田修平氏らを含め20人目の受章。
昭和3年に会長に就いた西田郁平氏から6人目の会長になる大桑氏は、 ことし第10回を迎えた市町村対抗ジュニア駅伝や小中学生を対象とした記録会などで、 子どもの陸上競技への関心を高め、 有望な人材の発掘に努めた。 小学生の頃、 ジュニアアスリートクラブで活躍した選手が成長し、 インターハイや国体で優勝、 上位入賞を飾るなど着実に成果を上げている。
シーズン開幕を告げる4月の日本グランプリ第1戦は6年目となる和歌山大会が定着。 男子走り高跳びの醍醐直幸や十種競技の右代啓祐ら日本記録保持者の他、 男子やり投げに村上幸史ら注目のアスリートがそろう大会は、 県内のファンに毎回好評。 今回エントリーが1万2000人を超えた和歌浦ベイマラソンも、 世代を超え、 より身近な市民マラソンとして県内外を問わず年々人気が高まっている。
競技だけでなく、 これまで任意団体だった協会を、 ことし一般財団法人とし、 組織の簡素化と経理面の明確化を図り、 より効率的な運営をスタートした。 平成27年の 「紀の国わかやま国体」 に向け、 審判員の養成、 競技場と補助競技場の大改修工事も進め、 ハードソフト両面にわたって、 準備も本格的に始動している。
リーダーとしての大桑氏への信頼は厚く、 受章の喜びとともに更なる活躍が期待される。
授与式は山口国体で行われ、 大桑氏の他、 和歌山陸協から、 高校優秀指導者章に井上英典強化部長 (46) =星林高校教諭=、 中学優秀指導者章に北野勝昭中体連記録部長 (52) =西和中学校教諭=が選ばれた。