リッチモンド市が女川町へ支援物資
和歌山市と姉妹都市提携を結んでいるリッチモンド市 (カナダ) のリッチモンド姉妹都市委員会は7日、 和歌山国際姉妹都市親善協会 (岩橋延直会長) などの協力を得て、 東日本大震災で被災した宮城県女川町の小中学校5校にライフジャケット700着と書棚5本を贈った。 同委員会のジム・コジマ副会長 (73) は 「これからも支援を続けたい」 と話している。
同委員会は、 震災発生直後に被災地の支援を決定し、 支援地の選定を和歌山市に依頼。 市は数カ所をピックアップし、 同委員会はその中からリッチモンド市と同じ漁師町の女川町を支援先に決定した。
そして3月20日、 リッチモンド市でチャリティーウオークイベントを開催し、 約8万カナダドル (約500万円) が集まった。 同委員会は 「お金ではなく、 直接支援物資を送りたい」 と、 物資の調達と輸送を同協会に依頼。 女川町教育委員会と話し合って、 早急に必要とされているライフジャケットと書棚を送ることになった。
和歌山城西の丸広場前であった出発式では、 岩橋会長が 「リッチモンド市の日本を思っていただく気持ちを大事にしたい」 とあいさつ。 コジマ副会長は 「募金はみんなの魂。 これから毎年3月11日にイベントを開催して支援を募りたい」 と話した。 コジマ副会長は同町を視察し、 帰国後に現状を報告。 さらなる支援を呼び掛けていくという。