82歳の現役ライダー 湯浅町の北村さん

 和歌山市を拠点に活動している大型バイク愛好団体 「紀州ウイング会」(中平喜久会長)の現役ライダー北村俊三さん(82)=湯浅町在住=が、「あまりにも元気過ぎる」 と周囲を驚かせている。 このほど、 同会役員が勤務する岩出自動車学院(岩出市中島)にメンバーが集結。 北村さんを囲み、 そのそうそうたる姿をたたえた。

 北村さんのバイクはホンダ 「ゴールドウイング1800」。 6気筒エンジンを搭載しており、 全長2㍍60㌢、 重量410㌔と非常に大きい。 4年前には、 北海道一周旅行で2000㌔を走破した。

 同会によると、 「北村さんは日本で大型バイクを乗りこなし長距離を走れる最年長。 右に出る者はいない」 という。 普段のツーリングは月2回ほど。 一日1000㌔を走ることもあるという。 この元気さに大型バイク愛好家の間では、 北海道から九州まで北村さんを知らない人がいないというほどの有名人だ。

 北村さんは昨年まで、 サッシやガラスなどの販売店を経営していた。 機械をいじることが得意で、 車検や整備は全て自らの手で行う。 北村さんはその元気の源を 「『まだまだいける』 という意識と、 若い人たちと付き合っているので気持ちが若いことかな」 とにっこり。 国内の名所はほぼ制覇しているが 「まだまだ、 走るよ」 と意欲満々だ。

 同会の中平会長 (59) は 「北村さんは温厚な方でメンバー誰もが目標にする人です。 今後も安全運転で走り続けてほしいですね」 と話している。