下水道料金値上げへ 和歌山市が補正予算案発表
和歌山市は、 下水道料金の7・9%値上げを含んだ下水道条例の一部改正案を28日開会の市議会12月定例会に提案する。 維持管理費などが高く、 現行の料金体系では賄うことができないため値上げに踏み切る。 また、 21日、 市は総額2億4490万3000円の一般会計補正予算案を発表した。
市は、 平成24年度から26年度の3年間で下水道管、 処理場等の 「維持管理費」に12億3000万円、 「市債の元金・利子の償還費」 に19億3000万円かかるとみており、 現行の料金体系では2億9000万円の不足が生じる。
人件費削減など経営改善で6000万円を捻出し、 それでも足りない2億3000万円分を値上げで対応することにした。 20立方㍍の使用で換算すると、 214円の値上げになる。 市内の下水道普及率は34・4% (平成22年度)、下水道接続人口は10万5767人 (同)。 承認されれば来年4月からの施行となる。
またこれ以外に、放課後に児童を預かる学童保育 「若竹学級」 の保育料の徴収条例案も提案。 一人月額4000円で、第2子以降は半額にする。 承認されれば来年7月1日の施行。
また、 市の一部の局を統合するなど組織も再編する。 市長公室と総務局を合わせて 「総務公室」、危機管理監を 「危機管理局長」、 健康福祉局を「健康局」と「福祉局」 に分け、11局制を12局制にする。
主な新規事業は、加太サニータウン宅地内の亀裂などの復旧工事の調査設計委託料に6400万円 (市債)、 市立城東中学校でのICTを活用した授業の実施に5351万4000円 (全額国庫委託金)、 市が発行する子育てに関する冊子を電子化し、 スマートフォンで見られるようにする事業に301万5000円 (全額県の補助金)。