「食祭」で料理対決 初代味匠はひいなの湯
和歌山のうまいもんを集めた秋の恒例イベント 「食祭WAKAYAMA」 (市食のイベント実行委主催)が23日、 和歌山市の和歌山公園砂の丸広場で開かれた。 市内の旅館やホテル4店による初めての 「和歌山グルメ対決」 では、 加太のひいなの湯が初代 「和歌山の味匠(たくみ)」 に選ばれた。 料理は同店で常時提供されることになるという。
食祭には、 和歌山ラーメンやシラス丼などの約30店が出店。 あいにくの雨だったが約4万人でにぎわった。
グルメ対決には、 ホテルグランヴィア和歌山、 紀三井寺ガーデンホテルはやし、 萬波、 ひいなの湯が参加。 「和歌山の食材を使用した料理」 をテーマにそれぞれ、 「クリームシチュー」 「小海老バーガー」 「アシアカエビのカダイフ揚げ」 「鯛どんぶり」 を提供。 料理人や一般の審査員25人が審査した。
「和歌山の味匠」に選ばれた、 ひいなの湯の鯛どんぶりは、 加太のタイを使い、 アラから抽出したコラーゲンの餡(あん)をかけ、 ワカメや南高梅、 ブドウサンショウなど県産の食材をふんだんに使った一品。 「伝統(タイ)と現代(コラーゲン)の融合」 が評価されたという。
赤間博斗調理長(41)は 「素直にうれしい。 温泉に入って外からきれいになり、 鯛どんぶりを食べて中からもきれいになってほしい。 和歌山の食は大阪や兵庫に比べると遅れているので、 底上げできれば」 と話していた。