アート・キューブで「人間展」スタート

 幅広い年代の新進作家の作品を展示した国際芸術展 「人間展・和歌山」 (人間展協会、 和歌山市都市整備公社主催) が30日、 同市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブD1で始まった。 県内で活躍する作家と海外アーティストを含む22人の個性豊かな絵画や立体作品などが展示されている。 12月5日まで。

  「人間展・和歌山」 は、 新たな才能を発掘する公募展 「第1回人間展グランプリ」 の特別展として開催。 和歌山市の 「花山温泉」 が人間展に協力したことが開催のきっかけになったという。

 同グランプリは、 「平面・立体・インスタレーション」 の3部門で 「復興―希望のメッセージ」 をテーマに作品を募集し、 海外アーティストも含め114人が応募。 一次選考通過者88人によるグループ展(プレ人間展)が、 グランプリ選考を兼ねて東京など全国4会場で開かれた。

 今回展示されている作品も同じテーマで制作。 阪神淡路大震災から復興した神戸の町並みを描いた 「記憶」、 ステンシル画の 「希望の草案」 などバラエティーに富んでいる。

 実行委員長の彫刻家・堀内健二さん(65)は 「人間展を通して作家が意見を主張し、 共感を得て、 影響を与えることができたら」 と話している。