来春開校 きのくに青雲高の校歌作曲中
来年春、 県立青陵高校と県立陵雲高校が統合して開校する 「県立きのくに青雲高校」 (和歌山市吹上) の校歌の歌詞が決まり、 現在、 曲作りが進められている。 作曲を担当するのは県立那賀高校 (岩出市) の林恭弘・音楽教諭 (60)。 落ち着きのあるどっしりと構えた曲調を考えており、 「生徒が一度聞いてすぐ歌えるようにしたい」 と何度も練り直している最中だ。
林教諭は陵雲高校の校歌の作曲者で、 校歌の選考委員会はその経験を生かしてもらおうと作曲を依頼した。
林教諭は、 多くの高校の音楽教材や、 吹奏楽部、 合唱部などの楽譜の編曲を手掛けている。 編曲した楽譜を一般向けに提供するサイト 「アラベスク・ミュージック・ワークス」を友人と運営するなど、 編曲のエキスパートだ。
そんな林教諭にも今回の校歌の作曲で頭を抱えている点が一つ。今、 思い浮かんでいるメロディーが、 1番の歌詞には合うが2番には合わないため、 試行錯誤を繰り返しているという。 きのくに青雲高校は定時制・通信制で、 生徒が集まる機会が全日制に比べて少ないことを踏まえ、 「覚えやすく、 歌いやすいようにしたい」 と話している。
林教諭の作曲法は我流で、 一度曲を作り終えた後、 しばらく曲のことを忘れるようにしている。 そうすることで客観的に見られるという。納得いくまでメロディーの質を高め、 来年2月ごろには完成させる予定。