りらがクリスマスムード 校舎を電飾で飾り付け

 紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校 (山上範子校長) の玄関前に色とりどりの電飾が登場した。 長年、 自宅で個人イルミネーション (イエナリエ) を楽しんできた同町動木の芝崎哲夫さん (72) が使わなくなった全ての電飾を同校に寄贈したもので、 学生や芝崎さんらで一緒に飾り付けた。 20日前後まで飾られる予定。

 芝崎さんは約8年前、 いとこを自宅に招くのをきっかけにテラスを飾るようになり、 毎年クリスマスシーズンになると 「イエナリエ」 を楽しんできた。 当初は電飾を地面に置くなど小規模だったが、 毎年電飾を買い足し、 段々と凝るように。 最終的には、 命綱を体にくくり付け、 屋根に登って飾るまでになった。 昨年は2万個以上の電球を飾り付け、 近くに住む人たちを魅了した。

 しかし、 体力的に屋根に登って作業することが危険になってきたため、 ことしから 「イエナリエ」 を卒業することを決意。 地域から惜しむ声もあったが、 「中途半端にやるのはよくない」 ときっぱり。 芝崎さんは、 同校が主催する文化交流イベント 「世界民族祭」 を見に行ったことがあり、 「学校で使ってもらえないか」 と相談したところ、 同校が快諾した。

 先日、 芝崎さんが同校を訪れ、 学生たちと一緒に飾り付けた。電飾は床に置くタイプやつるすタイプなど約35種類。 中にはサンタやトナカイをモチーフにしたものもあり、あっという間にクリスマスの雰囲気たっぷりになった。 また、 芝崎さんは電飾をガラスに反射させて幻想的に見せることなど、 長年培ってきたノウハウもアドバイスした。 電飾は同校で行う舞台発表などでも使われ、 教材としても活用されるという。

 芝崎さんは 「教材として扱ってもらえるのは大変うれしい。 またイルミネーションを見に来たいです」 と喜んでいる。