台風12号被災者の事業再開を補助 和歌山県
県は、台風12号で被災した県内事業者の事業再開を支援するため補助金を交付する「地域企業等事業再開支援事業」を創設した。補助対象経費(100万円~2000万円)の10分の1を補助する。1月20日まで申請を受け付ける。県商工振興課は「自治体単独では珍しい事業。事業再開に生かしてほしい」と話している。
県議会12月定例会で同事業費の予算案3億円が可決された。補助対象となるのは被害に遭った建物や、施設内の設備の復旧経費。同課は10月末にまとめた台風12号災害の被害状況から、対象事業者は約300件と推定している。予算が足りない場合、2月補正予算で増額することも視野に入れている。
対象は被災事業者で、卸売業、小売業、飲食サービス業、製造業などを営む中小企業者であること▽建物や設備を復旧して県内で事業を再開すること▽県税や市町村税に未納がないことが条件。パチンコ、政治・文化・経済団体、宗教団体の運営する事業者など一部を除く。国や県の別の補助対象となっているものも対象外になる。
同課は「助成対象を幅広くした。すべからく申請してもらいたい」と話している。問い合わせは商工振興課課商工支援班(℡073・441・2742)、観光振興課企画調整班(℡073・441・2777)または各振興局の各業種の関連部課へ。