和歌山イーグルス準優勝　ノモカップで猛打爆発

　プロ野球の近鉄バッファローズやメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースで活躍した野茂英雄氏が主催し、少年硬式野球（小学生）関西ナンバーワンを決定するノモカップがこのほど、大阪府堺市の堺浜球場で開かれ、ボーイズリーグ代表の和歌山イーグルスが準優勝した。決勝では同リーグの八尾フレンドに関西秋季大会に続き、惜しくも連敗を喫したが、先手必勝のチームカラーは健在で、主砲の猪鼻が初戦から３試合連続で本塁打を放つなど、イーグルス打線の猛打が注目を浴びた。

　◇１回戦

　◇準決勝

　◇決勝

　１回戦で高岡ヤングと対戦したイーグルスは、初回先頭の荻原が左翼越えの本塁打を放ち、鮮やかに先制。なおも１死２塁から猪鼻の左中間を破る２点本塁打で３点目を挙げた。３回には２死２塁から玉置、今城の連打で２点を加え、着実に得点を重ねた。守っては猪鼻、中西の投手リレーで高岡の反撃を１点の抑え、７―１で快勝した。

　準決勝の夙川戦でも初回、猪鼻の中越え２点本塁打などで３点を先取。夙川の追い上げで４―４の同点で迎えた４回は、２死満塁から中西の左中間を越える豪快な４点本塁打が飛び出した。続く５回には今城の右中間越え３塁打を足掛かりに、小山の右中間へ運ぶ適時打、荻原の左越え３塁打で３点を追加、終盤の猛攻で夙川を圧倒した。

　決勝は関西秋季大会決勝でタイブレイクの末、惜敗した八尾と対戦。雪辱に燃えるイーグルスは、初回、１死２塁から中西が右前適時打、猪鼻の右中間を抜く本塁打を含め６長短打で４点をリードした。３回に守備の乱れを突かれ逆転を許したが、４回には２死１、３塁から相手守備陣のミスを見逃さない荻原、髙井の好走塁で同点。５回には中西の右越え３塁打、小山の内野安打で逆転したが、その裏、内野陣の失策から八尾打線に４連打を浴び、６―８でまたも涙をのんだ。

　イーグルスの中谷監督は「準優勝はよくやったと思う。接戦で守りきれなかったという課題点もあり、練習を重ねてもう１度全国大会で八尾と対戦したい」とし、３試合連続初回本塁打という長打力を発揮した猪鼻主将は「打席では得点につなげようと長打を狙っていたが、うまく芯でとらえることができた。みんなよくやったけど、八尾に２回負けたのは悔しい」と、ともにリベンジを誓った。イーグルスナインは次の皆さん。

　代表＝北村幸三▽監督＝中谷孝志▽主将＝猪鼻秀真▽選手＝今城柊佑、大久和、荻原崇語、小山龍成、住岡夢斗、髙井竜次、玉置拓海、中西賢、澤田和樹、髙井翔馬、田尻和輝、前谷風希、和田孝生、打越壮真、坂部楽世、田村兼剛、増田翔麻、山田佳吾、早稲田光翼、佐竹秀斗、玉置梨央花、坂部大翔、玉置海翔、小西隼翔、村上修斗、表侑紀、羽月拳太郎、島崎柊大、島崎希隆