地域の意見を集約 伏虎地区の小中一貫校
和歌山市の伏虎中学校区で小中一貫校設置に向けて協議する「伏虎中学校区学校適正規模化推進協議会」(小島渉会長)の第6回会議が26日、市役所大会議室であり、先月、各地区(本町、城北、雄湊)で開いた説明会での意見を集約した。
防災、特に津波の安全性に関して雄湊小の保護者らから「海抜の低い城北地区では心配だ」とする意見があったことについて、協議会としては「新設校の校舎の耐震化、高層化などで安全性を確保すること」とし、あくまでも設置場所は城北小・公園であることを確認した。
通学に関する安全性に関しては、協議会メンバーから、「新設校になって新入生や低学年の子どもらにとって通学距離が負担になるのであれば、例えば、雄湊地区の南端に家がある場合、砂山小にも通えるように『複合区』を設定することも検討してはどうか」と意見があり、教育委員会は「検討したい」と述べた。現役の校長からは、「保護者は距離だけで学校を選ばない。教育の中身や建物をいいものにすることが大事だ」との意見があった。
跡地利用については、「小中一貫校設置が先決。その後に全市的に検討することになる」とした上で、「跡地を部活の練習場所として活用することも考えられるのではないか」と意見があった。
協議会は今後、2月中旬に地区説明会を開く予定にしている。その後、第7、8回目の協議会を開き、意見を取りまとめ、本年度中に意見書を教育委員会に提出するという。