ふるさとへの貢献誓う 紀北各地で成人式
那賀地方と海南海草地方の3市1町でも8、9の両日、成人式が行われた。各会場は大人の仲間入りをした新成人の笑顔であふれ、式典で新成人代表がふるさとへの貢献を誓った。
紀の川市 新成人は731人(男372人、女359人)。8日、同市粉河の粉河ふるさとセンターで行われた式には約600人が出席し、代表して同市桃山町出身の吉田誠さん(20)が「豊かな自然と人情あふれる紀の川市の発展に貢献したい」と決意を述べた。特別ゲストとして、ものまね歌手のミラクルひかるさんらが出演し、式典に花を添えた。新成人で式典の実行委員長を務めた西山拓志さんは「出席者みんなに楽しんでもらえてよかったです。社会人としてこれから頑張ります」と話していた。
岩出市 新成人は688人(男348人、女340人)。9日、同市荊本の市民総合体育館で行われた式には約500人が出席した。新成人を代表し、同市山の大学生、田中皓二さん(20)が「ふるさと岩出市で育った誇りと成人としての決意を忘れず、力強く歩んでいきます」と感謝の言葉を述べ、お笑い芸人「U字工事」の2人が式を盛り上げた。同市吉田の大学生、上村大樹さん(20)は「成人としての責任を感じています。今は岡山の大学で勉強していますが、和歌山で就職し、まちに貢献したいですね」と話していた。
海南市 新成人は494人(男250人、女244人)。式典は8日に同市下津町下津の市民交流センターで行われ、約380人が出席した。神出政巳市長は「若い時にきっちりと目標を持ち、積み重ねた努力が、将来の幸せの分岐点になるということを肝に銘じてほしい」と激励した。新成人代表の言葉では、小学校教諭を目指している坂本真己さん(20)が「子どもの立場になって親身に話を聞いてあげられるような先生になりたい」と将来の夢を語った。池田実加さん、中山勝博さんもそれぞれ力強い抱負を語った。和太鼓演奏者の嶋本龍さん、「ななさとこども太鼓」の子どもらが迫力の演奏を発表した。
紀美野町 100人(男49人、女51人)が大人の仲間入り。式典は8日に同町動木の中央公民館で行われ、約80人が出席した。寺本光嘉町長は「素晴らしいふるさとを共に考え、大切にし、次の世代へ引き継いでいきましょう」とエールを送った。新成人代表の東山仁香さんは「豊かな自然のあるこの町で育った自身の歴史に誇りを持ち、それぞれの立場でふるさとに貢献していくことを誓います」と語った。