深山に「自然観察エリア」整備中 和歌山市

 市民の憩いの場にしてもらおうと、 和歌山市は、 同市深山の関空土取り跡地を 「自然観察エリア」 として整備を進めている。 すでにビオトープを造成し、 木製のあずまやや八橋などを設置。 本年度は入り口に紀州材を使用した階段 (延長30㍍) を市民と一緒に作った。

 市は平成20年度から森林公園周辺の整備を行い、 四国山に展望台、 山頂広場には展望デッキなどを設置。 同エリアは市が管理する土地の西端にあり、 21年度にモミジを植樹し、 22年度にビオトープなどを完成させた。 来年度予算にも整備費用を要求する方針で、 木製柵や進入路を造る予定だという。 現在はまだ立ち入り禁止になっているが、 農林水産課は 「なるべく早く市民の皆さんに開放できるようにしたい」 と話している。

 18日には、 市議会経済文教委員会の委員8人が現地を視察。 担当職員の説明を聞きながら状況を確認した。 委員の一人は 「ここでしかできない 『何か』 があれば人は集まる」。また他の委員は 「周りが山だけ。 素晴らしい環境。 きっと子どもたちはのびのび遊べると思う」 と話していた。