「南海線」全線 4月1日からダイヤ改正

 和歌山大学前駅の開業に合わせ、 南海電鉄は4月1日から、 南海線全線 (南海本線、 空港線、 高師浜線、 多奈川線、 加太線、 和歌山港線) のダイヤを改正する。 南海本線は一日2往復あった全席自由席の特急を廃止して一部座席指定の特急を増やし、 和歌山港線は南海フェリーへの接続に特化して本数を大幅に減らす。 また和歌山市駅のバリアフリー化工事に伴い、 加太線の発着を6番線から3番線に変更する。

 同社によると、和歌山大学前駅には急行、区間急行(和歌山市駅・泉佐野駅間は全駅停車)、普通が停車する。平日は、下り69本(急行17本、区急16本、普通36本)、上り67本(急行18本、区急10本、普通39本)。土・休日は、下り44本(急行1本、区急7本、普通36本)、上り44本(急行3本、区急6本、普通35本)。運賃や時刻表などは、決まり次第発表するという。

 南海本線は、全席自由席の特急を廃止し、一部座席指定特急「サザン」を一日32本から34本に増やす。同社によると、「座席指定の需要がかなりある」という。

 和歌山港線(和歌山市駅・和歌山港駅間)はこれまで、平日は上下23本、土・休日は同19本あったが、ダイヤ改正後は、平日は上下14本、土・休日は同12本まで減らす。フェリーの発着時間に合う便だけを残した。和歌山港駅の一日の乗降客が約500人と利用者が少なくなっている現状も考慮した。

 加太線は3番線が発着番線になり、従来の6番線は長編成の列車が停車できるようにする。