4月 美園町に「けやきガーデン」グランドオープン

 民間主導による県内初の都市再開発事業として注目され、 商業棟とマンション、 ホテルで構成される複合商業施設の 「けやきガーデン」 (和歌山市美園町) が4月14日、 ホテルの開業に伴い、 グランドオープンする。 JR和歌山駅から徒歩5分で、 中心市街地にもほど近い立地のため、 新たな人の流れができそうだ。 施行者は、 昭和倉庫㈱ (代表施行者、 本社=和歌山市美園町、竹中泰三代表取締役) と都市再生機構 (共同施行者)。

 開発事業は、 景気低迷を理由に一時停滞していたが、 平成21年に同機構が事業参画を表明し、再開。 市の中心市街地活性化基本計画の事業で、 官民共同で出資。 総事業費は約36億円。

 市都市整備課によると、 昨年7月に商業棟とマンションが完成。 商業棟 (テナント13室) は、 すでに全テナントが埋まっている状態で、 一部を除き営業している。 マンションも全78室が完売した。 来月中旬にはホテル (144室) が完成し、 4月14日の営業開始により 「けやきガーデン」 がグランドオープンとなる。

 ホテルは、 昭和けやき興産(本社=同市美園町、竹中要介社長)が建設し、共立メンテナンス㈱(本社=東京都、佐藤充考社長)が「ドーミーインPREMIUM (プレミアム)和歌山」として運営する。 全国展開しているホテルで和歌山は初進出だという。エントランス部分には不燃加工した紀州材の間伐材を使用し「木の国」を演出するという。

 グランドオープンに先立ち、 来月30日午後2時から、 商業棟で竣工記念式典が行われる。