津波避難ビルに指定 砂山の公務員宿舎

 和歌山市砂山南の国家公務員和歌山合同宿舎 (3棟) が、 近畿財務局管内の宿舎として初めて、 市から 「津波避難ビル」 の指定を受け、 注目されている。

 宿舎の周辺は、 小中高校などが集まる文教地区。 しかし、 高い建物がない上に海岸からわずか1・5㌔、 海抜は2㍍しかなく、 津波から身を守る避難場所の確保が急がれていた。

 指定された宿舎は、 RC造5階建 (12㍍) 2棟と、 同造7階建 (21㍍) 1棟。 すでに昨年9月には周辺の学校が津波避難訓練で使用した実績がある。 同事務所は 「国有財産を生かして地域貢献をし、 少しでも役に立ちたい」 と話している。

 津波避難ビルは、 津波から一時的に避難する場所として指定しており、 市総合防災課によると、 市内には31カ所あり、 現在も追加指定するためにビル所有者らと協議を行っているという。