紀北蹴球団が初V 和歌山県社会人サッカー連盟杯決勝

 第22回県社会人サッカー連盟杯選手権大会の決勝が26日、和歌山市毛見の紀三井寺公園補助競技場で行われ、紀北蹴球団が初優勝を飾った。1月29日に開幕した大会は、17チームがトーナメントで熱戦を展開した。決勝では昨年の県社会人リーグ1部を制した強豪・紀北蹴球団が、昨年4月に粉河高校OBを中心に結成した新鋭CLASSICS(クラシックス)を、1―1の同点から、後半パワーで振り切り3点差をつけ快勝。9月に開かれる関西大会の代表切符を手にした。

 初戦の海南FC戦を0―0からPK戦の末、辛くも勝ち上がった紀北蹴球団は、3回戦、準決勝とも大量点に守られ完封で勝ち、無失点のまま決勝に駒を進めた。結成後昨年の県社会人リーグ3部で2位、入れ替え戦を勝ち抜き今季から2部に昇格するCLASSICSも3回戦、準決勝を完封し、ムードに乗る両チームが頂点を目指し激突した。

 キックオフから積極的に攻める紀北蹴球団は、MF米田のゴールで先制点を奪い、なおも追加点を狙ったが、CLASSICSも懸命に守り、反撃に転じた前半終了間際には、相手の反則で得たフリーキックからMF清水智が、スライディングでシュートを放ち、同点に追いついた。

 初の失点を許した紀北蹴球団は、後半も開始早々から果敢に攻め、相手守備陣の隙を突き、FW桂木が連続ゴールを決め2点をリード。MF高橋もダメ押しとなる4点目を挙げ、CLASSICSを圧倒した。

 紀北蹴球団の岡本監督は「この大会は初出場初優勝だと思う。選手たちがよく頑張り、ボールコントロールできたことが勝利につながった。関西大会でも勝ち抜き、全国を目指したい」と意欲をみせた。選手兼任で同点ゴールを決めたCLASSICSの清水代表は「初戦からリーグの格上チームにも勝つことができた。優勝はできなかったが、みんなで楽しく戦えた」と笑みをこぼした。