名草が11年ぶりV WTV杯争奪県婦人バレー市予選
WTV旗争奪第38回県婦人バレーボール選手権大会和歌山市予選大会が4日、土入の市民体育館で開かれ、名草クラブが11年ぶり3回目の優勝を飾った。決勝は名草と前回準優勝のさいかが対戦、序盤から息詰まる接戦となったが、攻撃力で勝る名草が着実に得点を重ね、粘るさいかをセットカウント2―0で振り切った。同会場で行われた海南海草地区予選の決勝では、サンクラブがフルセットの末、オリオンとの接戦を制した。
《和歌山市》
和歌山市予選は20チームがトーナメントで激突。初戦から熱い戦いが繰り広げられた。決勝の名草―さいか戦は、序盤から1点を奪い合うシーソーゲームとなった。
先に流れをつかんだのは名草で、中盤から塚田や和氣のスパイクが決まり、石橋の安定したサーブで得点のリズムをつくると、一気に18―15と3点をリードした。やや焦りが見えたさいかに対し、名草は確実にリードを広げ、20―16のセットポイントでも和氣が強打を決め、第1セットを先取した。
第2セットも名草は西岡のサービスエースやブロックアウトを狙った塚田のスパイクなどで、徐々にさいかを突き放し、辻本のスパイクでマッチポイントに迫った。さいかがここで猛反撃をみせ、4点を挽回したが、名草の冷静な試合運びが相手のミスを誘い、11年ぶりの代表切符を手にした。本大会は4月8日に同体育館で開催される。
名草は不在だった谷口監督のため「必ず監督を県大会に連れて行こう」を合言葉に、大会に臨み、チームメートを代表して河村主将が「選手がみんな力いっぱい頑張った成果。若い人もベテランも、世代を超えた抜群のチームワークで、県でも優勝を目指す」と意欲を示した。
《海南海草》
海南海草予選は、サンクラブが、第1セットを21―11であっさり奪ったものの、第2セットからオリオンも奮起、終盤まで両チーム1歩も譲らない接戦となったが、相手のミスで20―20に追いついたオリオンが、勢いに乗って次の2点を連取。フルセットにもつれ込んだ。
第3セットも、序盤から厳しい展開となったサンクラブだが、長いラリーを競り勝った山田のスパイクで2点差とし、なおも八幡のフェイント、奥野和のブロックなどでリードを奪った。終盤はどこからでもスパイクが打てる多彩な攻撃を見せ、19―16から八幡の連打で2点を加え、勝利をつかんだ。
サンクラブの清水監督は「きょうは、いろんな課題が見つかった。県大会までにもう一度鍛え直し、まず初戦突破を目標にしたい」とした。
《試合結果》
◇1回戦=岡崎2―0V9▽大浦2―0直川▽UNION2―1西和佐▽雄湊2―0Fairy
◇2回戦=さいか○(棄権)×岡崎▽貴志2―0どり~む▽浜宮2―0わかうら▽大浦2―0HANA▽マリーナ2―0UNION
▽名草2―0宮▽Wish2―0SMIEY▽吹上2―1雄湊
◇準々決勝=さいか2(21―12、21―11)0貴志▽浜宮2(21―15、21―17)0大浦▽名草2(21―14、21―7)0マリーナ▽吹上2(21―10、22―20)0Wish
◇準決勝=さいか2(21―18、21―18)0浜宮▽名草2(21―6、21―3)0吹上
《入賞メンバー》
【和歌山市】
◇名草クラブ 監督=谷口弘次郎▽コーチ=南方理斎▽主将=河村悦子▽選手=塚田有加、山田公美子、重根鈴美、辻本優子、西岡小百合、田中喬子、遠藤安里、和氣駒見子、石橋里江子、徳田章代
◇さいかクラブ 監督=小西伸季▽副監督=田幡勇輝▽マネジャー=滝川桂子▽主将=藤崎みか▽選手=嶋本吉志、津村順子、三井真理子、木野奈々子、小嶋美幸、中原真由美、田幡智子、南方利河、木地尾早苗、杉本ゆかり
【海南海草地区】
◇サンクラブ 監督=清水学▽主将=奥野和希▽選手=奥野みどり、山田有香子、八幡さとみ、大崎由美、井道園子、硲石公子、野島純子、東出友香、谷口由美子、熊代美樹、三浦利恵