心肺停止の男性救う パチンコ店長に感謝状
和歌山市消防局は14日、 人命救助に対する貢献をたたえ、 和歌山市冬野のパチンコ店、 パチーズ冬野店店長の鍬先一夫さん (36) への感謝状の贈呈式を、 同市八番丁の同局で行った。
ことし1月15日、 同店で遊戯中の男性客 (60) が意識を失い、 パチンコ台にもたれ掛かっているのを店員が発見。 連絡を受けた鍬先さんは店員と協力し、呼吸も心拍も停止していた男性の気道を確保し、 心臓マッサージを行った。 同店は、 救急出動した南消防署から5㌔以上の距離があり、 救急隊の到着まで6、 7分かかる状況だったが、 鍬先さんの適切な処置により、 男性は社会復帰するまでに回復した。
贈呈式では、 林正義市消防局長が鍬先さんに感謝状を手渡し、 「迅速で勇気ある応急手当てがあったからこそ、 救える命が救えました。 最大限の賛辞を贈ります」 とたたえた。
鍬先さんは、 運転免許取得時の救命講習を思い出しながら対応したとのこと。 「命が危ないかもしれないと思いましたが、必死で手当てをしました。 (男性が) 助かったと聞いてうれしいです」 と話していた。