停電時に電力供給する発電車配備 紀陽銀

 ㈱紀陽銀行 (本店=和歌山市本町、 片山博臣頭取) は、 停電時にも客に金融サービスを提供できるよう、 店舗に電力を供給するための発電車1台を同市中之島の向芝オフィスに配備した。 発電機と一体となったルートバンタイプの車で、 同様の車の配備は近畿の地域金融機関では初めて。

 同行は、 昨年の台風12号の影響で大規模な地域停電を経験。 客へのサービスの中断を軽減しようと配備を決めた。

 これまで停電時にはトラックに発電機を積み込んで店舗に向かっていたが、 今回発電車を導入したことで、 発電機をトラックに積み込む作業時間がなくなり、停電発生後すぐに現場に向かうことができるようになった。さらに外部電源との接続端子を備えている店舗では発電車との接続が簡単にでき、 よりスムーズな復元が可能になった。 満タンの燃料で約6時間の連続運転ができる。

 総務部の細野昌伸副長 (51) は 「当行では自家発電設備を設置した営業店の拡大を進めています。お客さまに安心して取り引きをしてもらえるように災害に強い金融機関を目指していきたい」 と話している。