和歌山市は推計震度7 南海トラフの巨大地震
内閣府の 「南海トラフの巨大地震モデル検討会」 は3月31日、 東海・東南海・南海地震の恐れがある南海トラフで想定される巨大地震により、 現在の科学的知見で推計する最大震度や津波高の第1次報告をした。
全国の市町村別の最大震度によると、県内30市町村のうち、 和歌山市、 海南市など20市町が震度7、 岩出市、 紀美野町など8市町村が震度6強、 九度山町、高野町が6弱だった。 中央防災会議が平成15年に発表したデータでは、 最大震度7と推定されたのは6市町だった。
また最大津波高は、 すさみ町が18・3㍍と県内で最も高く、 県内9市町で平成15年のデータより倍以上の高さになった。和歌山市は7・7㍍、海南市は8・1㍍。これを受け、仁坂吉伸知事は「国の検討結果を基に、専門家からの意見も聞きながら、より詳細な被害想定、浸水予測に取り組んでいきたい」「県南部の沿岸地域においては、将来的な高台移転が望ましいと考えており、今後方策について検討してまいります」とコメントしている。