9日から病児保育開始 岩出の託児所
岩出市水栖の託児所なかよし水栖本園 (中前智美園長) は9日から、 病児・病児後保育をスタートさせる。 共働きの子育て家庭が増えている現状を受け、 平常保育と併せて行う。 病児保育は人手の面や、 子どもの危険性など運営側にリスクが伴うため広がっていないのが現状。 認可外保育施設での病児保育は県内でも先駆けた取り組みだ。
同託児所は、 中前園長 (41) が自身の子育て経験を生かし10年前に設立した。 現在の地では5年前から運営している。 これまでも熱を出した子どもがいた場合、 親に引き取りに来るように伝えても、 勤務先の理解が得られないなどの理由から迎えに来られないケースが多かったという。
病児保育を始めるに当たり、 一軒家を改装した施設の外に、 2階病児室につながる階段とドアを増設し、 健康児と病児が接触しないように工夫した。
中前園長は 「子どもが病気の際は親が愛情を注ぎ看病することが一番ですが、 低所得者増加の社会で働かなければならない母親が増えています。 『小さい子がいても大丈夫だよ』 と後押ししてあげたい」 と話している。 病児・病児後保育は事前登録制。 詳しい問い合わせは同園 (℡0736・61・2297) へ。
県子ども未来課によると、 現在県が認可している病児保育施設は県内7カ所 (うち医療施設2カ所)。 県は次世代育成支援行動計画に基づき、 平成26年度までに7市町村で8カ所の病児保育施設の開設を目指している。