飛散量は昨年の5割 花粉調査
気象情報会社㈱ウェザーニューズ (東京都) は、 全国1000カ所に設置している花粉観測機で計測した全国の2~3月の花粉飛散数と今後の飛散の傾向をまとめた。
冬の寒さの影響でことしは全国的に花粉の飛散開始が遅く、 1~2週間遅れた地域が多かったが、 県内の花粉シーズン開始日 (一日の花粉飛散数10個超) は昨年より2日遅い2月24日だった。
3月末までの飛散量は、 全国平均で例年同時期に比べて約9割、 大量飛散となった昨年の同時期比では約5割にとどまっている。 しかし、 症状の調査では、 「ツライ」 「非常にツライ」 と報告した人の割合は全国平均で昨年より3%少ない程度で、 症状はあまり軽減されていないとみられる。
県内のデータを見ると、 花粉シーズン開始から3月末までの総飛散数は1515個で、 昨年比35%。 ことしのシーズン終了予想日の5月10日ごろまでの総飛散数でも昨年比49%程度にとどまると予想されている。
県内で症状が 「ツライ」 「非常にツライ」 と報告した人は27・1%で、 昨年より5・5%減っている。
スギ花粉の飛散ピークを過ぎ、 現在はヒノキ花粉の飛散がピークを迎える時期だが、 西日本では今後約1カ月でシーズン総飛散量の約4割が飛散する見込みのため、 引き続き対策が必要となる。