23日まで「和歌山洋画壇を担った画家たち展」

 草創期の和歌山洋画壇で活躍した3人の物故作家、 木下克己と齋田武夫と中村善種の作品を紹介する 「和歌山洋画壇を担った画家たち展Ⅱ」 が23日まで、 和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。

 「記憶に残したい、 功績を忘れてはならない画家たち」 と海南市の画廊ビュッフェファイヴが主催。 3人の展覧会は20年以上ぶり、 特に木下は約40年ぶりとあり、 初日から大勢でにぎわっている。

 作品は、 木下の 「アヴィラの城壁」 「画室の一隅」 など10点と、 齋田の 「ハーバーの女たち」 「青い鳥」 など6点、 中村の 「雪景」 「プルレナ (スペイン)」 など20点。 他、 3氏と洋画グループ 「青甲会」 を結成したが、 若くして死去した楠本峻士の希少な2点も展示されている。

 日本画を描いている同市茶屋町の鈴木國子さん (72) は、 「木下先生の色使いが大好きです。 『緑陰』 にはいろんな緑があって勉強になります」。 高校で木下に習ったという同市直川の森澤雅江さん (74) は 「先生の穏やかな心が出てらっしゃる」 と懐かしそうに見入っていた。

 午前10時から午後6時 (最終日は午後4時)。 問い合わせは同ホテル (℡073・436・1200)。