体操の田中3きょうだい 五輪切符獲得

 体操のロンドン五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯は最終日の5日、 東京都の代々木第1体育館で個人総合の2回目を行い、 県出身の田中和仁(26・徳洲会)、 理恵(24・日体大研究員)、 佑典(22・コナミ)が3きょうだいでの五輪出場権を初めて獲得した。

 田中3きょうだいが日本体操史上初の快挙を達成した。 男子の代表発表で和仁と佑典の名前が呼ばれると、 悲願だった3人そろっての五輪出場を喜び合った。

 幼い頃から3人を指導してきた父・章二さん(62)は 「うれしかった。 昨年の世界選手権のリベンジができたと思う」 と振り返り、 「日本代表という責任を持って、 いい準備をして臨んでほしい」 とエールを送った。

 大会初日の4日、 4月に開かれた第2次選考会 (全日本選手権) でトップ通過を決めた和仁と理恵が、 首位を守った。 2人は最終日も落ち着いた演技を披露し、 共に個人総合得点1位で五輪切符を獲得。 佑典は特化選出種目の鉄棒で基準を満たし、 出場を決めた。