南海加太線100周年 活性化のアイデア募集

 南海電鉄の紀ノ川駅から加太駅を結ぶ加太線は、 ことしで開業100周年を迎える。 これに伴い、 和歌山市、 加太活性化協議会、 加太観光協会、 南海電鉄でつくる 「加太駅100周年記念事業実行委員会」 は、 ことし一年かけて記念事業を実施する。 第1弾として現在、 加太線の利用促進に向けたアイデアを募集している。

 観光振興や地域の魅力向上、 交流人口の拡大を目指すアイデアを募っている。 定期的な運動や、 加太線を便利に安心して利用するための環境整備、 地域内外からの利用者増につながるイベント、 グッズ開発など、 幅広く募集する。 締め切りは6月8日。 最優秀賞1人、 優秀賞、 佳作若干名を表彰する。 一人何件でも応募できる。

 応募は、 市のホームぺージ (http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/new/h24/kadasen_ideabosyu/index.html) から用紙をダウンロードし、 住所、 職業、 名前、 年齢、 電話番号、 アイデア名、 アイデア内容を記入して、 郵送、 ファクス、 メールのいずれかで同実行委 「加太線利用促進アイデア受付係」 (〒640―8511、 和歌山市七番丁23、 FAX073・435・1251、 メールkotsuseisaku@city.wakayama.lg.jp) へ。

 市交通政策課は 「乗降客が低迷する加太線の活性化のため、 柔軟なアイデアをお願いしたい」 と呼び掛けている。

 また同実行委は、 加太線が開業した6月16日に加太駅で記念セレモニーを行う。

【加太線】明治45年6月16日に、 加太軽便鉄道㈱が和歌山口駅 (紀の川西岸) ~加太駅間を開通させたことが始まり。 昭和17年2月に南海電鉄に経営が移行した。 同社によると、 加太線の乗降客は年々減少傾向で、 加太駅の一日当たりの平均乗降人数は平成23年度が724人と、 10年前の6割ほどになっている。